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2013'12.26.Thu

地下街の雨 感想 【宮部みゆき短編集】

地下街の雨 (集英社文庫)地下街の雨 (集英社文庫)
(1998/10/20)
宮部 みゆき

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・決して見えない (※ネタバレ注意)
 ある春、とはいっても寒い雨の夜中新婚の悦郎はタクシー乗り場にてタクシーを待つ。この時間、このタクシー乗り場に来るタクシーは少ない。悦郎の後ろには一人、見知らぬ老人がいた。人のよい悦郎は自分の番が来てもタクシーがまた来るまでは時間がかかるだろう。タクシーに一人乗るのは気が引けると老人に話しかける。老人はタクシーは暫く来そうにもないから歩いていこうと提案。二人は歩きながら話をする。それは黒い糸にまつわる話だった。黒い糸というのは死を看取る人同士をつなぐ糸で、大抵の人間は赤い糸と一緒に小指にひっついている。だから、赤い糸の人間に看取ってもらう人は多い。だが、たまに赤い糸と黒い糸がセットになっていない人間がいる。それは、空恐ろしい話だった。老人は悦郎と黒い糸でつながっていると暗に言う。悦郎のようないい人の死神になってしまうのは運が悪いと言う。老人がさよならと言い去るところを悦郎は引きとめようとするとエンジンの切り裂くような音がして――はっと目が覚めた。悦郎は電車の中で夢を見ていたようだった。だが、夢と同じように……?

 普通にホラーなお話です。不思議系でもありますね。なんでタクシーが止まってくれなかったのかとかちょっとわからなかったです。夢だから?タクシー運転手と黒い糸で結ばれていないイレギュラーな存在だから?それともミスリードを誘うためかな。私が読み落としたり読解が足りてないだけかな。
 黒い糸という発想やオチのつけ方、というか話の構成は素晴らしいですね。ぞっとしました。
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