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2016'01.27.Wed

地下街の雨

地下街の雨 (集英社文庫)
宮部 みゆき
集英社
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 初心に帰って読みかけだった感想でも書こうかとw以下ネタバレです
ムクロバラ
 デカ長は不運にも人を殺してしまった男が毎回自分のもとへ尋ねるのを不快に思っていた。だが、この男を無下に返すことはできず話をいつも聞いていた。彼はときどきデカ長に殺人事件の犯人は「ムクロバラ」だと言いにくるのだ(どれも犯人は捕まっており、どの犯人もムクロバラという名前ではない)。ムクロバラとはその不運な男が正当防衛で殺してしまった男の名だ。彼の心が病んでそう言いに来るのだろう、デカ長はそう思った。ただ、全ての殺人事件をムクロバラがやったというのではない――ではその事件に共通点はないのだろうか……

 ぎゃー、こ、怖かったです。途中あの若刑事デカ長に殺される!と思ったら長女が止めに入って安心したら最後のオチがあったとは思いませんでした。ちょっとした不幸が重なって、心が疲れてふとした衝動で人を殺してしまう。「ムクロバラ」は誰にでも住んでいるのかもしれません。でも長女が停戦監視団の彼女がずっと止めてくれると信じたいですね。そういった衝動「魔が差す」のを止めるのは人と人のつながりや思いやりだと信じたいから。そして、デカ長はいい人だと思うから。
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